こんにちは。
sayacaです。
コロナの影響で遠出をする人も以前に比べて減っていますが、少しずつ観光地などにお客さんが戻ってきている様子もニュースなどで聞くようになってきました。
そんななか、「とろみ自販機」がじわじわと設置台数を増やしているという情報があります。
「とろみ」と言われてもよくわからない方も多いかと思います。
そして、自販機?となると余計に気になる方が多いのではないでしょうか?
今回はこの「とろみ自販機」がどこに設置されているのかやとろみを付けたドリンクの味、なぜとろみ自販機が必要なのかを調査していきたいと思います!
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とろみ自販機はどこに設置されている?
現在とろみ自販機は医療機関や介護施設、高速道路のサービスエリアを中心に約200台ほど設置されています。
Twitterで高速道路のサービスエリアに設置されていることが広まり、話題です。
全国の清涼飲料水の自動販売機の設置台数は2018年の統計で約212万台、そのうちカップ式の自動販売機は15万4000台とのことです。
まだ、全国に約200台ということなので、普段生活しているなかではなかなか発見するのは難しいかもしれません。
とろみ自販機の誕生のきっかけは?
アペックスという愛知県の企業が2018年に開発をしたことがきっかけで誕生しました。
高速道路などでよく見かけるカップ式の自動販売機の開発をされている会社さんです。
介護施設などでは飲み物にとろみを付けるためにスタッフさんが一人分ずつ手作業でとろみ飲料を作っていることに注目をしてできた自販機です。
とろみ自販機はどんなシステム?
とろみ自販機のシステムが気になります。
一般的なカップ飲料の自販機にとろみをつけるためのボタンが付いて、
とろみの種類は嚥下調整食学会が推奨する3段階を採用しています。
この自販機1台で普通のドリンクもとろみ付きのドリンクも買えるという優れモノです!
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なぜ「とろみ」が必要なの?
健康で生活をしているとこの「とろみ」は見かけることはほぼないと思います。
医療現場や介護現場ではごく普通にみかけるとろみです。
高齢者や何らかの病気などが原因で嚥下の力が弱くなってしまった方の食事や飲料にこの「とろみ」をつけて飲み込みやすくしています。
とろみをつけることで誤って食事や飲料を気管に入りにくくする目的もあります。
また、誤嚥性肺炎の予防としてもとろみをつけています。
とろみを必要としている方はたくさんいます。
しかし、その人によって嚥下の力が違うため、とろみの度合いが違い、調整が必要です。
介護施設ではスタッフさんがその方に合わせて、都度確認をしながらドリンクを提供するということが一般的です。
私も介護実習で現場に行ったことがありますが、利用者さんにあわせてとろみをひとつずつ対応した記憶があります。
ある介護施設では利用者さんへのとろみを付けるだけで時間が過ぎたこともありました。
そのことを考えるとこのとろみ自販機は画期的な開発だと思います。
誤嚥性肺炎肺炎とは?
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とはどのような病気なのでしょうか?
唾液や食べ物を飲み込むときに、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)という。通常は気管に食べ物などが入ってしまった場合、むせることで気管から異物を排出する反射機能が働く。誤嚥性肺炎とは、この機能が鈍ることで排出できなかった異物が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が起こることをいう。加齢によって噛む力が弱くなったり、舌を動かす筋肉が衰えたりすることで、食べ物を飲み込む嚥下機能が低下する高齢者に多く起こり、70歳以上の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎。胃に直接チューブを入れて栄養を送り込む経管栄養を行っている人でも起こる。
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とろみ付き飲料の味はどうなの?
とろみはあんかけチャーハンなどに乗っているとろっとした「あん」と同じようなイメージです。
ドリンクの種類やとろみの濃さ(強さ)によっては本来のドリンク味とはかなり異なってしまう可能性が考えらます。
また、使用するとろみ剤によっても味が左右されることがあり、とろみが付いた飲料に慣れていないと「おいしい」と感じにくいこともあります。
実際のニュースの映像では頭をかしげながらチャレンジしている方の様子が映されていました。
私個人の経験ではやはり、いつも飲んでいるものの味がより強調されているようで、そこにとろみ剤の粉っぽさがあるような感覚だったのを覚えています。
外出先でとろみが必要な方が飲みたいドリンクを飲めることは良いことだと思います。
とろみ自販機はどこに設置されてる?ドリンクの味となぜ必要かを調査!まとめ
今回はとろみ自販機について調査をしてみました。
これから超高齢者会になっていくことは確実なので、体は元気でも嚥下の力が弱い方の外出先にこの自販機があったら、遠出なども楽しくできるのではないかと思います。
また、普段とろみが必要な方は自宅からとろみ付き飲料を作って持っての移動やとろみ剤を持ち歩いて都度とろみを付けることをされています。
このような日常の負担が少しでも減れば、気軽に外出をすることができていきそうです。
設置場所が医療現場や介護施設、高速道路のサービスエリアと限定されていますが、今後は大きなターミナル駅などにも設置されたらいいのではないでしょうか?